アイスタなんでやねん

アイカツスターズ!ツッコミ感想

アイカツスターズ!77話「花言葉にのせて♪」感想 能力者双葉アリア アイカツをひっくり返す!

 アイカツスターズの77話の感想です。

 今回もまたツッコミどころしかなくて断片的な感想になりまする。こんなん毎回みせられたらハゲるわ。

 おおざっぱに要約すると、双葉アリアは田舎出身だから知識欲が強くて、色々なものを知りたいからVAに入学することになりました。終わり。
 なんも内容なかったなー。つなぎの回って感じでした。はい。もうちょっとおもしろくしてもよかったんではないでしょうか。
 見どころはがんばって先輩するきららちゃんです。かわいい。

 以下本編のツッコミ

 エルザ帰ってくるのはやくない!?

 アリアちゃんすご。ちょっとまって真昼ちゃん5位やん!? そっち、そっち注目してよな。
 ていうかこいつらただのアイドルファンになってないか?

 きららちゃんキャロラインに喋りかけるとき敬語になるのかわいいすぎる。ママか。
 まったキャロラインいなくなってしまわれた……。
 なんかきららちゃんただの人懐っこい子になってる。
 あ、きららちゃんチョロい。
 ひめ先輩マジでどうするんだろうな。アリアちゃんを見守るのアイドルやりながらでもできるよな。自分が復帰したらアリアには勝ち目ないと思ってるからなんかな。

 アリアちゃん不思議な子とかいうレベルじゃなくて、かなりやばい能力者じゃん。手からお花を作り出せるし、消えることもできる、歌で植物を回復させられる。すご。リアリズム的な解釈がまったく不可能だこれ。やべえ。
 でもアリアちゃんは努力家なんだよなあ。えらい。ていうか田舎出身だから知識欲が強いんよな。これはヴィーナスアークに入学ですわ。四ツ星とかなんもないもんな。

〈ドレスはきれいのおまじない〉はい、まったくもってアリアちゃんが正しい。ドレスはその程度のもののはずで、アイスタは必要以上にドレスを重視しすぎてしまいましたよね。よっ、アリア大明神!
 ていうかアリアちゃんあれちゃうの、アイカツスターズが今まで積み上げてきたものをぶっ壊すために出てきたキャラじゃないの。
 能力者だし、めちゃくちゃ簡単に星のツバサ手に入れるしな。

 小春ちゃんの〈フィンランドの自然が目に浮かぶね〉そうかあ????

 エルザさんその拍手めちゃくちゃ印象悪いからやめたほうがええで。

 はい。アリアちゃんVA入学。
 カーネーションを頭につけるエルザさんかわいいな。

 

アイカツスターズ!76話「妖精アイドル 双葉アリア♪」感想 ただの新キャラ紹介回それ以上でも以下でもない

 アイカツスターズの76話です。新シーズンですな。
 今回は非常に内容のない話なので、まとまった文章が書けない。
 なので断片的な感想です。
 ただの新キャラ紹介回でした。
 全体的にテンポが遅いというか無駄なカットばかりだったため苦笑ばっかりでした。

 新OP
 なんでこんなアニソンのパロディみたいな曲調なんだ……。
 作曲:南田健吾/蔦谷好位置とか安定なとこ引っ張ってきてるのにこんなことになるなんて、発注が頭おかしくなったとしか思えないな。

 小春ちゃん急に美し組の幹部になってる……。制服は似合ってるけどさあ。幹部のシステム適当すぎない?

 ひめ先輩、ほんとにマイリトルハート譲っていいのかな。ツバサ先輩と違ってひめ先輩はアイドルとしてバリバリやっていくマンなんだから、マイブランドなくなるとかアイカツにとってかなりの痛手じゃない?

〈それって、ひめ先輩が世界を旅した答えが双葉アリアちゃんってことですか?〉
 嫉妬っすなあと思いたいところだけど、ゆめはもう自分のブランド持ってるし、いまはトップアイドルになっちゃったし、ひめ先輩にもそこまで執着してないもんな。

 花言葉ってさ、たぶんフィンランドと日本で違うと思うんですよ。な?

 ちなみに、ゆめが仕事で妙な衣装を着て写真を撮られてるシーンだけど、それをピクニック客かなんかがみつけて、さすがS4だねとか言わせるのめちゃくちゃ安易な手法だ。
「ゆめが仕事で妙な衣装を着て写真を撮られてるシーン」が単純に画として美しかったらそれでも成り立つんだけど、そうではないのでめちゃくちゃ下手くそである。
 しかも、アリアちゃんにも〈いい。とってもいいです。ゆめちゃんのアイカツ、とっても、とっても、とっても〉と念押しさせるのもなあ……。
 ぜんぜんいいアイカツに思えないです。はい。

 アリアちゃんが死んでる花畑シーンの花が美しい! なんでそこに力入ってんねん!
 んで、そのシーンでは、アリアはひめと幼馴染であったことが語られる。
 これで幼馴染三組目か……。
 ていうかよ、ひめ先輩は世界を回って幼馴染を連れて帰ってきたのか……。保守的すぎるやろ。

 アイキャッチのドレスゆめちゃんくそかわ。
 くるくる回るアリアちゃんくそかわ。

 んで、アリアちゃんは画として強いな。かわいい。

 アリアちゃんの歌声を聞いて生き物が喜んでる! っていうファンタジックな描写まじでどうなんだ。
 これはあれか? アイカツシステムが世界に展開されてる説を採用するしかないんか?
 それともゆめの幻覚なんか?
 あと、風の音が聞こえる、メロディが生まれますのシーンもな。
 ていうかこれは、双葉アリアが天才作曲家だという描写でいいんですか? そう認識しますよ、いいですね?

「森のひかりのピルエット」
 神曲。神ステージ。
 めちゃくちゃ覚えにくいメロディだけど音とリズムの刻みがめちゃくちゃ心地よくて、サビで爆発するタイプの曲である。

 この回を通してわかったのは、双葉アリアは純粋でちょっと抜けたところがある人間だ。でもめちゃかわいくて、画としての力が強い。ということでした。
 それ以外はなにもわからん。

 新ED
 エンディングアニメーションかわいいすぎてハゲた。
 SO SWEET STEP の映像との音ハメがめっちゃ気持ちよし。
 にんじん運んでるのかわいい。
 最後の〈自由がフワッ ピルエット〉の小春、ゆめ、ローラが並んでるところ、「smooooch・∀・」の感じを思い出したよね。
 ていうか音ハメとその部分からなんだけど、ちょっと音ゲーBEMANI)のBGAを意識してるかもしれないな。
 ちなみに「森のひかりのピルエット」だけど、アイスタの曲のなかでは「Dreaming bird」「8月のマリーナ」「おねがいメリー」の次くらいに好き。

 おわり。

アイカツスターズ!75話「香澄家の休日」感想 真昼ちゃん掘り下げ凡回

 すごいどうでもいい&言いがかりでしかないツッコミからはじまるけど、真昼ちゃんのお父さんめちゃくちゃ悪い仕事してそう……。

 今回は真昼ちゃんの掘り下げ回でした。
 香澄家はふつうにめちゃくちゃお金持ちなんだけど、朝食はけっこう質素なのがエルザさまと対照的でおもしろい。ステーキさま成金臭ぱない。

 それで物語的には、真昼ちゃんが寂しがってるというのをローラに知らせたいんだけど、その流れがめちゃくちゃツッコミどころがあってやばい。
 というのもローラはアイカツモバイルを香澄家に忘れてくるということなんだけど、香澄家のインターフォンを鳴らすわけでもなく、なぜか無言でしれっと家に侵入してる。
 これは高級マンションとしてはぜったいおかしくて、マンションを一旦出たあとなんだから、そもそもマンションに入るためのオートロックがある。
 だからローラは香澄家の番号を入力して真昼ちゃんにオートロックを解除してもらわなくてはならない。真昼ちゃんに気づかれずに家に入ることなんて不可能なのだ。
 もしオートロックがないのだとしても、インターフォンくらいは鳴らすのが倫理的に正しいし、この描き方は問題しかない。
 というこの部分に気づけなかった脚本は軽蔑するし、気づいててそんなことどうでもいいやろと放置したとしたらもっと軽蔑する。
 また、これは一番ひどいパターンだと思うけど、ローラは実は合鍵を持っていたという同性愛的な解釈を誘発するための描写なのだとしたら最高に軽蔑する。ひどすぎる。
 つまりどういう意味であれこの部分は最悪である。いいように解釈できない。

 んで、真昼ちゃんはあこちゃんを助けるために、両親との少ない時間をふいにしてヘリで仕事現場にかけつける。
 この部分はめたんこよくて、危機においては真昼ちゃんは仲間と家族のどちらをとるのかというと、仲間をとるということが描かれている。
 そんでもって、夜空先輩と朝陽くんも仕事をとってるわけです。
 あと、両親も仕事人間ということだから、まあ香澄家は血筋的に仕事(仲間)を大切にする性格なのですな。
 でもそれは家族にたいして薄情というわけではない。
 それが最後の場面で、真昼の誕生日一ヶ月前を祝うことからわかる。
 父親は真昼がハリネズミを怖がっていたことをきちんと覚えているし、真昼のことも寂しくはないかと心配している。
 ちゃんとお互いのことを思いあえているいい家族なのですな。
 だから香澄家は仕事を優先する、家族に薄情な人間たちなのではなく、家族という絆があるから仕事ができるということが描かれている。

 ということでした。
 でも、だからなんやねんって感じが否めない。
 真昼ちゃんの印象がよくなるとかそういったこともないし、人間性の解釈がそこまで深まるわけでもないし、あってもなくてもよかった回でした。
 にょへん。

アイカツスターズ!74話「ふわもこ☆フレンズ」感想 キャラの掘り下げが完璧!神回やね

 今回はなんの衒いもなく神回です。
 なんといっても人間性の掘り下げが完璧でしたね。ていうかそれに終始している回でしたね。ぶい。
 あこちゃんがめちゃくちゃ完璧に司会をこなしてるうえに、どちゃクソかわいい。天才か。なんで星のツバサ手に入れられないの……。

 めちゃくちゃ大事な科白がこれ。
〈まあ、たまに聞き分けのない子もいますが、それはそれでかわいいんですの〉
 これはともすれば忘れてしまいそうなものだけど、これはあこちゃんが好きな人間を言っているところだから、非常に重要だ。
 んでこの聞き分けのない子っていうは、哲也くんもそうだけど、きららちゃんにもめちゃ当てはまっているのだ!
 つまりあこちゃんは、きららちゃんみたいな子がタイプなんだらよ。それは同性愛的な意味ではなく、人間としてということだ。
 だってそういう関係になると認識しようのない子供の哲也くんも好きだということは、それはきららちゃんも人間として好きだということだ。

 んでもって、この回はかわいいという概念をめちゃくちゃ全面に押してる。
 哲也くんはずっとかっこいい動物が好きで、それゆえに番組に迷惑をかけていたわけだけど、キャロラインのかわいさで改心する。
 かわいい=強い!
 あこちゃんときららちゃんの絡みも、かわいいとしか言いようがない。もう、かわいいofかわいいでした。
 ていうか登場人物が作中で何回かわいいって言ってるんだろう。誰か数えなさい。
 レインボーエトワールコーデの紹介のときも子供がかわいいーって言ってるでしょ。この回はかわいいがテーマなわけですな。

 はい、そんでこの回はあこちゃんの人間性の掘り下げではなく、きららちゃんの掘り下げも行われる。
〈二人っていいな。きららも〉
 きららはまったくあことのダブルミューズを諦めていない。
 でもそれは、ただ楽しそうだからとかそれだけが理由ではない。
 きららはあこと出会った当初からあこのことをかわいいと思ってるし、なぜかめちゃくちゃ好感を持ってる。
 たぶんきららちゃんはかわいいものが大好きだから、かわいいあこちゃんも好きなのだろう。
 それ以外にもきららは誰かを必要とする理由があって、たとえば公式HPのきららの紹介にはこう書いてある。
〈自身にないオーラを持つエルザにあこがれて、ヴィーナスアークに入学した〉
 きららは自身がかわいいければそれでいいみたいな価値観を持ってはいない。
 エルザにあこがれたということは、自分のゆるふわな性格に嫌気がさした時期もあるということだ。
 それでも自分のゆるふわを曲げなかったということは、自分にはそれしかなかったし、エルザにもそれでパーフェクトを目指せると背中を押してもらったからだ。
 でもやっぱり、自分ひとりではなんだかおもしろくない。誰かと一緒がいい。
 71話できららが〈エルザさま。置いてかないで〉と切なげに言うシーンがある。
 つまり、きららは孤独を抱えているわけだ。だからきららはあこに執着する。
 フワフワドリームのミューズを二人で務めるたい。それはおもしろそうだからという理由もあるし、もっとかわいくなるだろうからということもある。でもやっぱり一番の理由はひとりじゃ寂しいからだ。
 そしてきららは、あこに会いに行くときにプレゼントを持っていく。
 そしてそのプレゼントであるフワフワドリームのドレスはイエロー。54話におけるふわドリのプレゼン対決であこが提案した「イエロー」なのだ!
 きららはちゃんとあこの好みを覚えていて、それをデザイナーに作ってもらうように頼んだのである。
 もう、あこのこと好きすぎやろ! って感じなのだが、もうその好きすぎる感じがかわいすぎてしょうがない。

 それでどちゃクソかわいいステージが終わったあと、きららはあこにダブルミューズをやろうと提案し、あこはしぶしぶ(という体だけどまんざらでもなく)きららを受け入れる。
〈やったー! これからもフワフワドリームを一緒に盛り上げていこー!〉
〈わかりましたから、いい加減離れてくださらない?〉
〈えーなんで、仲良しでしょ、いーじゃーん〉
〈もう♡〉
 この絶妙な距離の縮まり方が最高であった。

 念押ししておきたいのは、あこときららの関係は同性愛的なものではなく女同士の友情であって、だからこそきららのベッタリ感は不快ではなく、どこか爽やかなものがある。
 それはやっぱり、あこの心の広さと、しかしそれでも自分を曲げない信念があるからこそ。
 きららはともすれば自己中心的でめんどくさいタイプだけど、あこがそれをうまく受け入れることで、二人は最高の親友になれるのだ。

アイカツスターズ!73話「虹のドレス」感想 小雨で地が固まっちゃったね……駄回

 自分の趣味で感想を書いてるのになに真面目にやっとんねんという感じがしてきたので今回からめちゃくちゃ感情そのままに書く。
 ――といっても文章というのは感情そのままに書くということが物理的に不可能なわけであるが――
 これは対象の回で書かなくてはならんことなんだが、ドレスデザインの実力がアイドルとして云々というのは、その設定は間違いだったと言わざるをえない。
 というのもこのアニメはアイドルアニメであって、服飾アニメではないからだ。
 もしドレスが非常に重要なのだったとしたら、もっとドレスの勉強をしているシーンを最初から入れておかなくてはならんかったのだなー。
 そして服飾は服飾でかなりたいへんで、それひとつでアニメが作れてしまうと思うんだよなー。アイドルと服飾を両立するのはかなり欲張りすぎである。
 ということまでを考えたところで、アイドルはゆめ、服飾は小春と分業するというのはまったく正しい手つきであろうと思います。

 さて、今回の話をしよう。
 喧嘩のきっかけである、小春ちゃんが「守るだけじゃ新しいものは生まれないと思う!」という革新的な態度はかなり芸術的な気質で、そういう態度が原因で対立するのはあるあるだよなーって感じだみゃ。
 んで、その喧嘩というのはわりと仲間たちのさりげない助言でかんたんに解消してしまうわけだな。でもこれはそれでよかったわけです。というのも二人ともいいものを作りたい・お互いの力になりたい、その気持ちは一緒だ。というのはめちゃくちゃ浅いんですよね。ていうかあたりまえのことすぎて、たった一話で深めることができるテーマではないのです。
 この喧嘩→解消というプロセスは、二人が気持ちを確かめあった瞬間に虹をみせたかったがためのものであった。(じゃあ小春ちゃんの告白のシーンで虹を出しておけばこの回はいらんかったやんというツッコミが生まれるんだけど、だからそこは下手くそなんですよ、ってことでよろしく。小春の告白→思いを確かめ合う→虹をみる→ブランド名を変えよう! のほうがはるかにスマートだったしエモくなってたろうな)
 そして、ゆめのステージ。
 これはかなりよかった。
 エルザさまのステージよりも演出とか圧倒的に凝ってるし、オーラもめちゃんこあって、こりゃトップアイドルですわって感じ。
 アイスタのステージでリリエンヌを除けば、ステージそのものの強度があるのはこのゆめのステージくらいじゃないかな。
 んで「Message of a Rainbow」の歌詞はおおざっぱに要約すると、一緒ならどこまでも行けるよね! 強いよね! みたいな内容で、つまり「ふたりなら最強!」なわけですよ。
 あ、でもかなり重要な点がひとつあって、of "the" Rainbowではなくて、of "a" Rainbowであるところ。
 この歌詞において虹が歌われるのは「虹まで届け歌声」「虹まで届け思いよ」のふたつ。
 ゆめがどういうアイドルになりたいのかっていうと、歌を聞いた/レインボーベリーパルフェのドレスを着た人々を幸せにしたい、みんなをキラキラ輝かせたい。という、抽象的でドデカイ目標なわけです。
 この目標と今回の小春のスピーチを踏まえて考えると、虹は七つの異なった色があるからこそ綺麗だ。つまり多様性のことを言っているわけですね。
 巷でこれはLGBTの象徴だ同性愛だ! って言ってるやつがおるけど、これは多様性をあらわすからLGBTの象徴なんですよ。
 だからこの虹が、たったひとつをあらわす"the"ではなく不特定の"a"であるところはそれを意識したものであって、明確に多様性のことをテーマとしているわけですね。
 だからゆめのテーマというのは多様なこの世界の多様な人々に、この幸せが届いてほしい。この思いよ、届け。と言っているわけですな。
 これはエルザとはまったく真逆の思想で、エルザの場合は、たったひとつの完璧を欲しているわけです。もちろんその完璧は、きららのようなものがその完璧に到れるかもしれないし、レイかもしれない、とは思っているけど、頂点に登りつめるのはひとりだと認識している。そしてその頂点が世界を照らす。ということなのだろう。

 ちなみに、このステージが終わったあとに、急に小春ちゃんが舞台袖から出てきて泣きながらゆめに抱きつくの観客としてはまじでポカーンだったと思うし、小春ちゃんって留学前の四ツ星時代のときって無名のはずだから、ほんとだ小春ちゃんだーって言ってる観客はまじでコアなオタクなんですよ。たぶん大多数の観客はなんやねんって感じだったろうな。

 はい。それでこの回が描きたかったことは以下のリリエンヌの科白でわかる。
〈ぶつかりあって、さらに強い友情を築いたようですね。これぞまさしく、雨降って地固まる〉
 はい。
 これがやりたかったんだろうなーっていうのはわかるんだけど、今回のぶつかりあいに関してはめちゃくちゃ内容が薄かったしカタルシスもなにもなかったんで、失敗でした。
 正直に言うと、主人公が作中において大切なものを手に入れる回がこのような適当な作りのものだったというのは、かなり幻滅である。
 でもアイスタは今までも大事なところでめちゃくちゃ外してしまうということをやっていたので、今回もその伝統を踏襲したんであろう。
 でもまあ物語的にはふつうにみれるものだったので大失敗というわけではないけど、構造的には失敗であります。
 前回において告白をオチに持ってきたというのはかなりよかったと思う。だからこそ、そのエモさのまま突っ走って星のツバサを手に入れるという展開のほうが圧倒的によかったし、もっといえば、前回の告白のシーンをAパートの最後に持ってきて、それからレインボーベリーパルフェを作る話になって、ステージして星のツバサを手に入れるというのが無難な展開だったかなと思いまする。
 うにょん。

アイカツスターズ!72話「二人の一番星☆」感想 ただ好きだから手伝いたいに至るプロセス 神回

全体のガチ感想

 全体としてはかなりよかった。

 ただふたつだけ目をつぶらなくてはならない部分がある。

 1、小春ちゃんが、たった二回邪魔されたくらいで、ベリーパルフェのデザインを手伝いたいと言い出せなくなったこと。

 2、ローラの存在。

 1については、小春ちゃんは気弱であったとしても我慢強い子のはずだし、ゆめの幼馴染なんだから、ゆめにたいしては根気よく接さないといけないということくらいわかっているはずだ。

 だから、たった二回くらい告白を邪魔されたくらいで諦めるわけがないということ。

 2については、今回は完全に小春ちゃん回だったし、最後でもふたりの気持ちが重なるところなど最高に「ふたりなら最強!」という感じだった。

 でも「ふたりなら最強!」ってもとはといえば、ゆめとローラとのことだった。

 けどゆめとローラの「ふたりなら最強!」は劇場版では存在しても、アニメ本編ではぜんぜん描かれていない。

 むしろ今回のゆめと小春のほうが正統派っぽい。だからローラのことは忘れよう。ローラなんてゆめにはいらなかったんや。という感じだ。

 ということでそのふたつに目をつぶれば、流れとしても完璧だし、描かれている内容もいいし、クライマックスも最高だった。

 さて、肝心のクライマックスの小春ちゃんの科白を確認しよう。

「うん、あのね。私ね、私……。ゆめちゃんが好き。大好き。とっても好き。いっぱい好き。だから、私もこの足で一歩踏み出して夢をつかむよ、夢に近づくよ。ベリーパルフェのデザインをお手伝いしたい、一緒に歩きたい、ゆめちゃんのブランドを星たちの空へと羽ばたかせる道」

 冒頭では小春ちゃんは「どんな顔するかな、ゆめちゃん。私がゆめちゃんのブランド、ベリーパルフェのドレスを一緒にデザインしたいって言ったら」と思っている。

 だからゆめに「教えて。あのカフェでなにを言おうとしてたの」と訊かれとき、私たちは「うん、あのね。私ね、私……」のあと「ベリーパルフェのドレスを一緒にデザインしたい」と答えるのだろうと予想するが、それがまた予想外な科白がくるわけだ。

 そしてその予想外というのは、ただ予想を裏切っただけのものになっていないのがすごいところだ。

「ゆめちゃんが好き。大好き。とっても好き。いっぱい好き」というのはもちろん百合好きへの目配せもあると思うのだが、今回はそういうファンサービス以上のものになっている。

(というよりも、今までの百合好きへの目配せが露骨すぎて、しかも本編の流れをぶった切るようなものだったので、ひじょうに悪いものだったと私は思っている)

 小春はこの72話で、ゆめとの一方的なすれ違いや、ゆめの成長を確認することになる。

 そのせいで小春は自分よりもゆめが遠いところに行ってしまったように感じて、つまり相対的に自分がまったく成長していないように思ってしまう。

 しかしそのことはクライマックスではネガティヴに働かず、むしろ「ゆめちゃんが好き。大好き。とっても好き。いっぱい好き」という根源的な気持ちを思い出すことになるわけだ。

 そもそも小春は自分にデザインの才能があるからゆめを手伝いたいと思ったのではなかった。

 しかし冒頭の「どんな顔するかな、ゆめちゃん。私がゆめちゃんのブランド、ベリーパルフェのドレスを一緒にデザインしたいって言ったら」と思っている時点では、自分の成長を認めてほしいとか、喜んでほしいとか、そういった気持ちが多少なりとも含まれていたはずだ。

 その気持ちが72話を通してなくなり、ただ「ゆめが好きだから手伝いたい」という気持ちに変化するというのが、ほんとうに最高である。

 また、全体を整理して構造的にみると、72話の一方的なすれ違いは、物語的におもしろくするためだけに、小春の手伝いの申し入れを先延ばしにしただけのものにはなっておらず、この先延ばしがあったからこそ、小春は自分のなかに眠っていたほんとうの気持ちを理解することができた、というふうになっていることがわかる。

 だからこそ、このクライマックスはとても美しいものになっているのだ。

 再三書くが、72話で惜しいのは、小春の告白を先延ばしにする理由がただ外野に邪魔をされたから、という部分だ。

 この部分が、ゆめの成長をみたことでなぜか言いだすことができなくなってしまった、というふうであれば、もう言うことなしだったに違いない。

以下ツッコミ

ええやん

  • 「カモメが起こしてくれないから、ちょっぴり寝坊しちゃった」

    • 最高の台詞だ

      • もうこれだけで神回でいいですわな

あかんやろ

  • お土産は、たくさんの思い出、大切な経験、そして小春ちゃんも学園に戻ってきた

    • 文法おかしい
  • ううん、なんでもないの

    • いやあの、たった二回程度邪魔されたくらいで諦めるのって……

  • ゆめちゃん手伝ってくれるひといない……

    • 人望なさすぎか
  • ひめ先輩たちとの共演なんてすごいよ!

    • いやあの、内輪で仕事回してるだけなのでは……

ツッコミ

  • ゆめちゃんの私服ヤバない?

    • アームカバーってやっぱりおばちゃん感出るな。しかもピンクやし。

      • くのいち感もある。
  • 「二人の一番星☆」

    • 表記を統一するなら「二人」ではなく「ふたり」なのでは?
  • アリスちゃんアイカツランキングでピックアップされてるけど、ランキングでそんな宣伝してええんか?

    • 双葉アリア……宣伝費ばらまいたか
  • トラックの横にモニタついてんのやばいな。お金かかってるわ

  • ていうか帽子かぶってただけで虹野だってわからなかったんだ……

  • 虹野先輩だー

    • イントネーションが関西やん……
  • アイスカレー……

    • やばそう

      • ていうか担当もやばいってわかってる企画やばいわ

        • アイドルがCMすれば売れるというのも消費者を舐めてる気がする

          • しかしそのレベルのアイドルにあるゆめはかなりすごいのかもしれない

            • ていうかアイスカレー食べきる必要なくない?
  • 和菓子の時代劇そういうのだとは思わなかったわ

    • 被り物なのか……
  • 世界との融合……

    • ゆず先輩はちゃんと理解できるのすごい

      • でも演劇としてはツバサ先輩にフォーカスしたほうがよかったのでは……
  • ていうかこのキャップ被ってるの監督なん?

    • アシスタント感しかない
  • トリプルトンカツエビフライキャベツマシマシ

    • ゆず先輩のニーズしか考えてないwww

      • まあ、不特定多数を見据えるよりも、特定のひとに向けたほうがかえって大勢に届くっていうのはよくある話だからな

        • 正しいですね
  • ツバサ「もはやサプライズは達成されたとも言えるしな」www

    • 詭弁すぎる
  • 最強のライブを!

    • episode Solo

      • 春ちゃん、素敵やと思ったんコーデなんかーい!

        • デザイナーやからな

          • 着眼点はそこですよね
  • アリスちゃん!

    • アリス「ひめちゃん」!?

      • 馴れ馴れしいぞ貴様

        • アイドルなんだからちゃんと先輩には相応の対応をしろ

          • アリスちゃんひめ先輩の親族説
  • そういえば四ツ星にもガゼボあったな(スタライのガゼボは美月さんが寄贈しました)

  • 教えてあのカフェでなにを言おうとしてたの

    • ちゃんと覚えてるゆめちゃん偉い

      • 昔のゆめなら覚えてなかったな
  • 次回予告

    • ローラ「ゆめと小春が喧嘩してる!?」

      • え!? いきなり!?

        • 感動的な告白シーンはいったいなんやってーん

アイカツスターズ!71話「さよなら、小春ちゃん!?」ガチ感想 小春よりローラの印象強し 駄回

全体のガチ感想

 構成としてはかなりチグハグだった。

 というのも、小春ちゃんの思いというのがそこまで強い思いのように感じられなかったからだ。

 今回の話は、小春ちゃんがメインだったはずなんだけど、印象として強いのはライブ前にゆめとローラのやりとりと、ゆめと小春ちゃんが夢を語り合うシーンのふたつだった。

 ゆめとローラのやりとりは、小春ちゃんのためのステージということから失敗してしまったステージを思い出してしまって、だからローラの力を借りるというものだったので、71話の流れとしてまったく自然だしそのことは必然だったように思える。

 けれど、小春ちゃんが自分の夢を語るという必然というのが、71話を通して存在していなかった。

 なのでゆめとローラのやりとりのほうが印象が強くなってしまって、相対的に小春ちゃんの思いが弱まってしまっている。

 演出や構造で小春ちゃんの思いを強く印象づけなければならなかったはずだ。失敗しているように思える。

 ほかにも、序盤のゆめたちが小春とお別れになるかもしれないと奔走しているシークエンスと、小春ちゃんがきららちゃんとゆるく買い物しているシークエンスが対比させられているところについて。

 どういうふうに描きたかったのかわからないが、小春ちゃんが退学するということを視聴者は序盤で知っているので、ゆめたちの焦りが滑稽なものとして写る。

 なので滑稽さ・ギャグ・笑いとして描くのであれば、ゆめたちの焦りというのをもっと過剰にしなくてはならなかっただろうし、もしそういう意図がなかったのだとしても、小春と離別するかもしれないということはもっと重大なことだったはずだ。

 ギャグとして捉えなかったとしても、ゆめたちの小春への感情はもっと強いものだっただろうし、お前ら小春ちゃんのことその程度にしか思ってないんかい! というツッコミがある恐れがある。

 かなり悪い描き方をしてしまっていると思う。

 この部分、いったいどういうことをやりたかったのかまったくわからんよね。

以下ツッコミ

ええやん

  • 春ちゃんときららちゃんの私服がめっちゃかわいかった

  • 春ちゃんエルザさんに実力を認めてもらえた!

  • 箱から出てくるきららちゃんかわいい

  • 箱から出てくる小春ちゃんかわいい

  • アリスちゃんかわいい

  • 春ちゃんが戻ってきてすごくはりきってるあこちゃんがかわいい。小春ちゃん大好きなんだなあ。

  • 「エルザさま置いていかないで」の切なげなきららかわゆす。あこちゃん状態になるわ。しょうがないにゃあ。

  • ゆめと小春が夜空を見上げながら今の夢を語り合うシーンよかった。青春だ。

  • 「叶うよ。ううん、叶えようよ!」と言えるゆめの成長がよかった。

    • というのも、ゆめの成長した姿というのは、ゆめはとりあずかなり前向きになったし、アイドルとしてどうありたいか、というのを考えるようになった、という感じで描いてはいた。

      • しかし、それを描くために、ローラや真昼が頑固(言葉を選んだけど、まあバカっぽいってことです)になってるところを、ゆめが多様な視点もあるよ、そのうえで私はこれを選ぶよ、っていう態度を示すことをやってきてたんだけど、それは正直いうとあんまりいい手ではない。

        • ローラや真昼がゆめよりも思想的・アイドル的に劣っているように読めてしまったいたんですよね。

          • でも今回の前向きさというのは、ただただ小春ちゃんの夢を一緒に叶えたいという前向きさであって、誰も傷つけていないし、その思いは貴いし、そして難しい道だ。

            • つまり、めちゃくちゃエモいってことでしたわよ。

あかんやろ

  • クルージングライブツアーを決定したことに憤るゆめ・ローラ・真昼

    • でもVAって世界をまわるアイドル学校っていうコンセプトなんだからいつか突然出港してしまうことくらい当たり前なのでは。

      • それくらいゆめたちもわかってるでしょ。アホの子みたいになっとるやん

        • やれやれね
  • 春ちゃんがゆめ・ローラのライブを見て思ったこと。

    • 「ゆめちゃん、ローラすごい」「すごいステージだったよ、ゆめちゃん、ローラ」

      • ゆめの失敗したステージ見てるんだから、もっと感慨深くなるはずなのになんでこんなバカっぽい感じなのかね。

そこおかしない?

  • 部屋の扉は自動のわりとハイテクなやつなのに、チープな鉄扉を叩いてるようなSE

  • クルージングライブツアーはいいんだけど、ひめ先輩を手に入れる話はいったいどこに……

  • あらすじでアイカツ無印の扱いが……

    • 「たくさんの素敵な出会い」としか言ってないにゃ
  • VAの執事なんだからめちゃくちゃ有能なはずで、小春ちゃんが退学することくらいさらっと言えたはず

  • エルザ「太陽こそすべての中心」

    • 太陽系でしか見てない、わりと視野が狭いエルザさま

      • 実はその程度のアイドルでしかないという伏線なんじゃないですかね

        • ゆめが太陽系を超えちゃう。宇宙。
  • きらら「日本の優秀な運び屋さん」いままで出てきたなにかかと思ったけど、ただの宅配便だった。きらきら運送ってなんやねん。

    • どっかで出てきたっけ?
  • 47都道府県すべてのビーフ食べきれないやろ

  • 大失敗したステージのことを思い出して、ローラの力を借りるというのはいいけど、大失敗したステージはゆめのソロなんだから、小春ちゃんを出迎えるのもソロでやったほうがいいんじゃないの。感傷的な意味で。

    • まあ「ふたりなら最強」ってことなんでしょうけど。

      • ちなみに、小春ちゃんもゆめをドレスで支えることになるので「ふたり」じゃなくて「三人」になる。

        • うがった見方をすると、ゆめは必要なときに相方を都合よく選ぶというふうにもみえるんじゃないんですかね。
  • ライブシーン、盆踊り部分がカメラ引きすぎでよく見えないの悲しかった。ふたりでの盆踊り見たかったょ。